卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2015年度
タイトル高齢者介護と家族 ―介護者の負担軽減に向けてー
内容  現在の日本の高齢化率は,2015年の時点で26.8%と世界でも高い水準となっており今後も高齢化率は上昇し,2060年には高齢化率が39.9%に達し2.5人に1人が65歳以上になると見込まれている.また,近年では高齢者の増加とともに,要介護者も増加している.このように介護を必要とする人が増えている状況の中で,国は施設など色々なサポートを提供しているが,介護はできる限り住み慣れた地域でするべきだという考えにより,実際は在宅での介護が中心となっている.在宅での介護となると家族の役割も多くなるだろう.家族が介護を担うことになったときや,実際に介護を行っているときにどのようなことに困難さを感じるのだろうか.本論文では,家族による高齢者介護の流れから,実際に介護をする上での介護者の抱える問題について述べ,抱える問題に対する各機関で行われている取り組みから,介護者が真に求めている支援について考察する.
講評  介護に関わる家族の負担に焦点を当てた論文です。介護負担が介護離職や虐待を生むことをデータ等に基づき取り上げ、各地域で実施されている先進的事例について紹介しており、これらは今後の参考になるものでしょう。また、最後に国のなすべき事として経済的支援と法的整備をあげ、地域で行われるべきものとして地域格差の縮小の努力と介護者への理解の浸透を取り上げていることも納得できるものでした。
キーワード1 高齢者介護
キーワード2 家族
キーワード3 介護負担
キーワード4 介護者支援
キーワード5