学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 山田 裕子 | 年度 | 2015年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 災害時における要援護高齢者と支援者について考える |
内容 | 高校生の時に紀伊半島大水害に遭い、流されたり浸水した家の片付けのボランティアとして働いた経験からこのテーマを選んだ。 超高齢社会である日本で災害が起こった時に、その多くが高齢者である災害時要援護者がどのような状況であるかを文献から調べた。そこに関わる支援者の支援内容と困難さ記述し、災害時支援の在り方を明らかにした。災害による被害とは、地震や津波のような直接的被害だけでなく、その後の避難生活での疲労や持病の悪化による「災害関連死」も、災害時要援護者が占める割合が高い。災害時要援護者は、特別な配慮が必要となる。しかし、支援する立場にある人も、同じ被災者であるということを忘れてならない。近年の災害からわかってきた災害時要援護者や支援する立場にある方々の現状や今後の課題を論じている。 |
---|
講評 | 高校生の時に紀伊半島大水害に遭い、流されたり浸水した家の片づけのボランティアとして働いた経験から、災害時の高齢者を取り上げました。災害が起こった時に、その多くが高齢者である災害時援護者がどのような状況にあるのかを文献から調べ、さらに必要とされる支援の内容を記述しました。そこに関わる支援者(主に地方行政の職員)の支援の内容と支援者としての困難さを記述し、災害時支援のあり方をあきらかにしました。結論として、人と人とのつながりの強さが災害での生き残りに直結していると言えること、そのため、地域の日頃の連携や助け合いを強化する必要性が強調されています。また支援者も多く被災者であり支援者への支援も必要であることを発見し訴えています。 卒論を書く時の最初のとまどいはとても大きかったようです。本を読んでも、読んでいる自分が、「そうだ」と思い、納得して書くのと、「書いてあるから」と写すこととの違いを巡って、「何でですか?」「それはね、」の激論を経て、次第に理解できたと思います。その2カ月ほどの間に、文献がどんどん増えていき、ファイル一杯になったのには驚きました。大変な努力だったと思います。この間、不安に駆られながら(多分)も、努力し続けたこと、そして卒論を書きあげた事を忘れないで下さい。 |
---|
キーワード1 | 超高齢社会 |
---|---|
キーワード2 | 災害 |
キーワード3 | 支援者 |
キーワード4 | |
キーワード5 |