学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 空閑 浩人 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 日本の子どもの貧困問題解決に求められる支援―貧困家庭で暮らす子どもへの支援について― |
内容 | 厚生労働省の調査によると、2012年の18歳未満の子どもの相対的貧困率は16.3%となっており、日本の子どもの6人に1人が貧困状態に置かれている。 「子どもの貧困」問題は単なる経済的困窮の問題ではない。貧困家庭で子ども時代を過ごすということは多くの問題を及ぼす。そのため、早期に貧困家庭で暮らす子どもに支援を行い、人生の早い段階で「普通の生活」を取り戻すことが求められる。 本稿では、子どもの貧困の現状と問題点を明らかにし、子どもの貧困対策に有効な支援について考察する。まず厚生労働省の調査結果を用いて、子どもの貧困の現状を明らかにする。そのうえで、どういった生活状態が貧困と呼ばれるのか、貧困の定義を踏まえ、子どもの貧困が子どもに与える影響、問題を明らかにする。そして、貧困家庭に暮らす児童に対して支援を行っている様々な団体の取り組みを通し、子どもの貧困問題の解決に向けて有効とされる支援について考察する。 |
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講評 | 本論文(「日本の子どもの貧困問題解決に求められる支援―貧困家庭で暮らす子どもへの支援について―」)は、今日注目されている子どもの貧困問題を扱った力作である。貧困状態にある子どもたちが少しでも早く「普通の生活」を取り戻すために、様々な支援活動の紹介とあわせて、今後必要とされる支援のあり方が丁寧に論じられている。 同志社大学空閑ゼミ第13期卒業生となった今年度のメンバーは、17名が無事に卒業論文を提出した。非常に多彩なテーマがそろったが、いずれのテーマも、社会のなかで、あるいは地域の一員として「人が生きて、生活すること」にかかわる社会福祉の学びにおいては、避けることの出来ない非常に重要な課題である。同時に、非常に「重い」そして「深い」課題でもある。ゼミメンバーの卒業論文を通して、社会福祉研究における対象の広さ、深さや多様性、そして様々なテーマの相互のつながりと関連性、個人が体験する生活問題に対する社会的かつ構造的なまなざしの大切さに、改めて気づくことができた思いである。 卒業研究とその成果としての卒業論文は、メンバーによって、確かに出来不出来はある。もう少し早くから取り組んでいたら、もう少し多くの文献を読み込んでいたら、もう少し考察を深めてくれたら、もう少し丁寧に調査ができていたら、などと思う論文もある。しかし、「学問」の営みはこれで終わるわけではない。卒論の完成は、新たな問いや学び、考察への出発点でもある。4月以降もそれぞれの新しい場所で、「問い」続け、「学び」続け、そしてその問いや学びを誰かと(もちろん私も含めて)共有して行って欲しい。 |
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キーワード1 | 子どもの貧困 |
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キーワード2 | 不利 |
キーワード3 | 地域 |
キーワード4 | |
キーワード5 |