学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 児童虐待をなくすために―岸和田事件を経て学ぶこと― |
内容 | 現在の日本における子どもを取り巻く環境は、社会的・経済的・文化的な変化が著しく、親子や夫婦の関係、男女の役割や子どもに対しての人々の意識は、1980年代から1990年代にかけて大きく変化した。また、子育て環境が悪化し、ライフスタイルも昔とは変わり、孤立した若い母親たちが子育ての困難に直面している。そういった要因が絡み、児童虐待事件は後を絶たない。増え続ける児童虐待を根絶するために、なにが足りないのか課題と改善策を明らかにする。事例として児童虐待防止法改正に大きな影響を与えた岸和田事件を紹介している。事例を通して問題点の所在の明確化、また課題を自分なりに考察する。そして子育てをする母親に対してどのようなアプローチの方法があるか研究し、地域、第三者も含んだ、親が孤立化しないような家庭環境の構築の必要性を説く。 |
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講評 | 黒木ゼミでは卒業論文発表会を実施している。2017年1月7日土曜日、9時20分に新町尋真館41番教室に集合し、オリエンテーションの後、9時40分から一人20分の持ち時間で17時まで実施した。この目的は、1)卒論提出者はもう一度卒論を見直して、まとめ、自己評価をすること、2)ゼミでは相互に発表し合い、質問し合ったが、最終的に相互評価をしてみること、3)3回生は4回生の発表を聞くことで、質問することで、卒論作成におけるテーマ設定の難しさ、文献収集の重要性等を具体的に理解できることである。 この発表会には大学院生、卒業生も出席して質問やコメントをしていた。その後、3,4回生、大学院生、卒業生47人が集まり、打ち上げを行った。 18人の発表が終わり、最後にTAからのコメントと黒木からのコメントをした。 1, 例年通り「準備」は二極化した。専門演習クラスにおける卒論作成発表準備取り組み(文献収集、発表内容、レジュメ内容)からの評価となる。準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2, 着目点のユニークさ、面白さ等から、各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約版数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3, 毎年指摘しているが、コツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論は、読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4, 卒論作成にあたっては、実習体験、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。しかし、現場・現地にも行かずWEB情報を駆使して理解した、わかった(つもり)と思って書いた内容には当然に「格差」があった。 5, つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人と、できるだけ自分との戦いを後回しにして「小手先」で書きあげた卒論は自ずと訴える内容に違いが出てきたと思われる。 最後に、ゼミ生にこまめに文献指導や作成助言をしてくれたTAのM氏に感謝したい。 |
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キーワード1 | 家庭環境 |
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キーワード2 | 児童虐待 |
キーワード3 | 岸和田事件 |
キーワード4 | 子育て |
キーワード5 |