学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2016年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 住宅確保を中心とするホームレス支援の提案―ニューヨークのホームレス支援から考える― |
内容 | 国際福祉に興味を持ち、ニューヨークのホームレス支援を研究している内に、ホームレスが自立に必要な支援を安定的に受けるためには住居の確保が不可欠ではないかと考えた。 Ⅰでは導入の章として本論文における研究動機、研究目的、研究概要を述べた。Ⅱではニューヨークで実際に行なわれているホームレス支援と、支援を行なう団体の成り立ちを明らかにしたうえで、支援の詳細を述べる。これらの支援の特徴は共通して専門的な支援に特化していることと、住居の確保を行なっていることである。この特徴を考察し、いかにホームレス支援と住居確保が密接な関係であるかを論じる。Ⅲでは、人の生活にとって住居がいかに重要であるか、また、住居の確保を抜きに自立を目指したホームレス支援が成り立ち得るかの検討をふまえ、住居確保はホームレス支援において最も大切であることを論じる。Ⅳでは、日本でどのようなホームレス支援法に基づき支援が行なわれているかを明らかにしたうえで、これからの日本に求められることを検討し、新たなホームレス支援を提案する。 |
---|
講評 | 黒木ゼミでは卒業論文発表会を実施している。2017年1月7日土曜日、9時20分に新町尋真館41番教室に集合し、オリエンテーションの後、9時40分から一人20分の持ち時間で17時まで実施した。この目的は、1)卒論提出者はもう一度卒論を見直して、まとめ、自己評価をすること、2)ゼミでは相互に発表し合い、質問し合ったが、最終的に相互評価をしてみること、3)3回生は4回生の発表を聞くことで、質問することで、卒論作成におけるテーマ設定の難しさ、文献収集の重要性等を具体的に理解できることである。 この発表会には大学院生、卒業生も出席して質問やコメントをしていた。その後、3,4回生、大学院生、卒業生47人が集まり、打ち上げを行った。 18人の発表が終わり、最後にTAからのコメントと黒木からのコメントをした。 1, 例年通り「準備」は二極化した。専門演習クラスにおける卒論作成発表準備取り組み(文献収集、発表内容、レジュメ内容)からの評価となる。準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2, 着目点のユニークさ、面白さ等から、各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約版数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3, 毎年指摘しているが、コツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論は、読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4, 卒論作成にあたっては、実習体験、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。しかし、現場・現地にも行かずWEB情報を駆使して理解した、わかった(つもり)と思って書いた内容には当然に「格差」があった。 5, つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人と、できるだけ自分との戦いを後回しにして「小手先」で書きあげた卒論は自ずと訴える内容に違いが出てきたと思われる。 最後に、ゼミ生にこまめに文献指導や作成助言をしてくれたTAのM氏に感謝したい。 |
---|
キーワード1 | アメリカ |
---|---|
キーワード2 | ホームレス |
キーワード3 | 貧困問題 |
キーワード4 | 住宅支援 |
キーワード5 | 自立支援 |