学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 介護老人保健施設における終末期ケアのあり方―社会福祉士に求められる役割とは何か― |
内容 | 超高齢社会となり、我が国の高齢者介護のあり方が大きく変容してきている中、死を迎える場所、看取る場所は病院、家、施設と様々である。在宅復帰を目的とする中間施設の役割を持つ介護老人保健施設でも、看取るケースが増加しているのが現状としてある。今後も施設で看取るケースは増加していくと考えられ、今後の介護老人保健施設のあり方、支援相談員の役割・専門性を検討する。第1章では、介護老人保健施設について見ていくとともに、終末期ケアの定義を設定、またグリーフケアについて述べる。その上で、介護老人保健施設で看取ることに対して生じる課題を見出す。第2章では、介護老人保健施設に配置されている支援相談員に着目し、支援相談員の多くが持っている資格である社会福祉士にも触れながら、社会福祉士、支援相談員の役割を見ていく。第3章では、筆者の実習体験から終末期ケアに関わる支援相談員の思いとその支援、また利用者家族の思いに着目し、第4章で介護老人保健施設における終末期ケアのあり方と今後の課題を提案し、また終末期ケアにおける社会福祉士の役割と専門性をグリーフケアの視点から考察する。 |
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講評 | 黒木ゼミでは卒業論文発表会を実施している。2017年1月7日土曜日、9時20分に新町尋真館41番教室に集合し、オリエンテーションの後、9時40分から一人20分の持ち時間で17時まで実施した。この目的は、1)卒論提出者はもう一度卒論を見直して、まとめ、自己評価をすること、2)ゼミでは相互に発表し合い、質問し合ったが、最終的に相互評価をしてみること、3)3回生は4回生の発表を聞くことで、質問することで、卒論作成におけるテーマ設定の難しさ、文献収集の重要性等を具体的に理解できることである。 この発表会には大学院生、卒業生も出席して質問やコメントをしていた。その後、3,4回生、大学院生、卒業生47人が集まり、打ち上げを行った。 18人の発表が終わり、最後にTAからのコメントと黒木からのコメントをした。 1, 例年通り「準備」は二極化した。専門演習クラスにおける卒論作成発表準備取り組み(文献収集、発表内容、レジュメ内容)からの評価となる。準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2, 着目点のユニークさ、面白さ等から、各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約版数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3, 毎年指摘しているが、コツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論は、読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4, 卒論作成にあたっては、実習体験、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。しかし、現場・現地にも行かずWEB情報を駆使して理解した、わかった(つもり)と思って書いた内容には当然に「格差」があった。 5, つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人と、できるだけ自分との戦いを後回しにして「小手先」で書きあげた卒論は自ずと訴える内容に違いが出てきたと思われる。 最後に、ゼミ生にこまめに文献指導や作成助言をしてくれたTAのM氏に感謝したい。 |
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キーワード1 | 介護老人保健施設 |
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キーワード2 | 終末期ケア |
キーワード3 | 看取り |
キーワード4 | 社会福祉士 |
キーワード5 | グリーフケア |