学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 上野谷 加代子 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 社会的孤立を「住まい」から考える ―地域での暮らしに向けて― |
内容 | 単身化といった世帯構成の変化や、近隣関係の希薄化の結果浮き彫りになっている「社会的孤立」や「孤立死」という社会問題に対し、家族に全てを頼りきらざるを得ない構造が原因であると筆者は考えている。さらにその解決への手立てとして、コミュニケーションを構築しづらい住まい環境から見直すべきではないかという問題意識を持っている。 本論文では、孤立を防ぐために住まい環境に求められる機能は何か、近隣住民とのつながりを深めるにはどのような取り組みが有効かなどについて考察した。その結果、在宅での孤立防止は、「建物」だけでなく「生活支援」も一体となった居住整備が重要だということがわかった。一方で施設入所においても、入所者が地域住民と一体となって暮らせることが生活を豊かにし、施設の孤立を防ぐカギだと思われる。日常的な孤立予防を踏まえ、緊急時や災害時にも応用できる関係性の構築こそ、今後の展開への手がかりと考える。 |
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講評 | 本論文は、「社会的孤立」や「孤立死」という社会問題に対し解決への方向を探るべく、住まい環境から見直すべきではないかという問題意識を持って論じたものである。 家族以外の近隣住民とのつながりやコミュニケーション構築を深めるにはどのような取り組みが有効かなどについて考察している。 本論文では、孤立を防ぐために住まい環境に求められる機能は何か、在宅での孤立防止は、「建物」だけでなく「生活支援」も一体となった居住整備が重要だということを示している。一方で施設入所においても、施設の孤立を防ぐカギとして、地域住民との交流や、日常的な孤立予防を踏まえ、緊急時や災害時にも応用できる関係性の構築こそ、今後の展開への手がかりと考えている。 今日に求められる住まい環境への問題意識は、鋭く、豊富な先行業績をふまえ、論理的に述べかつ、豊かな感性に基づいた優れた論文である。 |
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キーワード1 | 社会的孤立 |
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キーワード2 | 地域 |
キーワード3 | 居住 |
キーワード4 | 生活支援 |
キーワード5 | 住まい環境 |