学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 山田 裕子 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 「女性が輝く日本」とは―女性の社会進出と母子家庭の現状― |
内容 | 2013年4月、安倍総理によるアベノミクスの三本の矢「成長戦略」の中で「女性が輝く日本」という言葉が掲げられた。現に働く女性は増え、夫婦共働きという家庭も珍しくなくなったのではないだろうか。かつては「男は仕事、女は家庭」といったようなジェンダーによる偏見もみられたが、社会の変化とともにそのような固定観念も無くなりつつあるように思われる。しかしながら、実際に働く女性にとってはまだまだ職場において男女格差を感じる場面は多々あり、制度に頼るだけでなく一人一人の理解や意識改革が求められる。また、母子家庭の貧困は深 刻な社会問題でもあり、就労しているシングルマザーの割合は多いにも関わらず貧困層から抜け出せないという。要因はいくつかあるが、なかでも就労という観点から非正規労働の問題に焦点を当てる。そして働く母親にとって、その両立が一番懸念されるのが子育てであろう。最悪の場合虐待にも繋がりかねない育児不安の問題を取り上げ、今求められる子育て支援について考えるとともに、すべての女性が輝ける社会、つまり真の意味での「女性が輝く日本」になるにはどうすればよいのか思索していきたい。 |
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講評 | 一向に第1稿が提出されないのに、内定先の銀行から挨拶状を受け取り慌てました。卒論制作には煮え切らない表情が続き、その意味と意義を巡る私とのやり取りの後、やっと表情が吹っ切れたな、と思える頃に提出された原稿は、卒論にふさわしい体裁ばかりか、内容も理路整然としておりほっと安堵したのでした。まず母子生活支援施設の実習で、女性が一人で子どもを抱えて生活する事の難しさを知り、次いで就職活動で企業も社会も女性の「社会進出」を強調していた事を知った後の、「世の中は本当にすべての女性にとって働きやすい社会になりつつあると言えるのか」という問題意識がこの卒論を貫いています。育児・介護休業法が制定されても「実際のところは?」と問い続け、企業における女性登用、母子家庭の現状、待機児童問題と続け、カタリストのデータも発見し、説得力のある展開の後、よく考慮された提言で締めくくっています。 |
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キーワード1 | 女性の社会進出 |
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キーワード2 | 母子家庭 |
キーワード3 | 子育て支援 |
キーワード4 | |
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