学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 山田 裕子 | 年度 | 2016年度 |
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タイトル | 日本の高齢者の孤独 |
内容 | 誰でも年を取る。どんなに人気のアイドルだって、世界を熱狂させたバンドマンだって、生きてさえいれば、いずれ高齢者に仲間入りするのだ。老人の四悪と呼ばれるものがある。貧困、疾病、無為、孤独だ。老人は本当にいつも孤独で、暇を持て余すだけなのか。高齢者に可能な幸福追求のあり方を知るために研究した。 第1章では、日本の高齢者の現状を、あらゆる数値から導き出した。さらに社会問題となっている高齢者の自殺や男性高齢者の孤立について取り上げ、その原因と解決策を提示した。 第2章では、高齢期を迎えるうえで欠かせない家族との関係性について論じている。世界各国の家族形態を参考にしつつ日本の家族のあるべき姿について熟考した。 最終章では、 人生の集大成である老後を、充実したものにするための方法を提示している。そのための土壌づくりが、今の日本には必要である。 高福祉国家デンマークを参考に、日本の進むべき道について論じている。 |
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講評 | 「長生きすることは幸せなのだろうか」という漠然とした疑問にしっかりと向き合ったのがこの卒業研究です。高齢者のイメージ、高齢者の自殺、その背景としての老後不安の原因、と次々と探りましたが、1980?90年代の文献の多いことが判明、新しい文献を探し出してきて入れ換えました。老後不安の原因を歴史的に遡って高齢者の地位や境遇を確認する中、家庭生活や、小中学校の楽しみや不安、夏休み嫌いなど、とても個人的な感慨を思い出し、それに裏打ちされてデータ理解が進みました。そして「昔はよかった」という「幻想」と「家族愛幻想」からの脱却の必要性を発見し、デンマークの合理的な高齢社会政策にも学びました。ユニークな探求と考察を続け、私のメールソフトがパンクしそうになるぐらい激しい追い込みで原稿を送り続け、最初の疑問が、「楽しんで年を重ねる」という着実な決意に繋がった論文です。 |
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キーワード1 | 高齢者 |
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キーワード2 | 孤独 |
キーワード3 | 社会参加 |
キーワード4 | 家族 |
キーワード5 |