卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名山田 裕子 年度2016年度
タイトル男女格差と女性の社会進出
内容 近年では女性に社会進出が進んでおり、それは日本でもいえることである。そんな中2016年10月26日の朝刊に、世界経済フォーラムが全世界のジェンダーギャップランキングを発表し、日本は世界144カ国中111位、去年よりもランキングを落としたという記事があった。私はこの記事を見て驚いた。
本論文では女性の社会進出が進んでいると言われていたにも関わらず111位となった原因は何なのか、なぜ日本の男女間の格差が大きいのかを、ランキングの項目と照らし合わせながら要因を探り、問題点を解明する。第1章では、ランキングの詳細を明確にし、第2章では日本の現状を、ランキングの項目ごとに詳しく述べる。第3章では日本における女性の社会進出の問題点を、育児、介護、非正規雇用労働の3つの観点から明らかにしていく。第4章では男女格差の小さい国を代表して、フィンランドでは育児の点でどのような取り組みをしているのかを調べた。
講評 11月まで、シンデレラなどディズニーの女性アニメキャラクターに見られる行動様式の変化を題材に、日本の女性の社会進出を論じるという計画だったのですが、日本の現実とどうしても結びつかず暗礁に乗り上げかかったところ、世界経済フォーラム(WEF)の結果が報じられ、おとぎ話はお蔵入りし、現実に真っ向から向き合うことに計画が変更されました。そこからは、WEFの順位づけに用いられている項目ごとに日本の状況を詳しく調べ、日本の男女格差の年代ごとの変化が、世界の流れからは大きく取り残されていることを着々と明らかにしました。WEFの項目にはない地方議会の女性参加率も決して高くはない事、経済活動への参加では他国に比較しM字型雇用が「日本型」と呼べるほどに永続的であることを確かめ、日本の性別役割分担意識の固定化が日本の111位という低い順位の背後にあることを明らかにしました。
キーワード1 男女格差
キーワード2 ジェンダーギャップランキング
キーワード3 育児
キーワード4 フィンランド
キーワード5