学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 現代におけるホームレスへの支援とは-今を生きる若者を救うためには- |
内容 | 日本では現在、ホームレスの数が減少傾向にある。しかし、その中でホームレスの生活形態が変わっていると考えられている。路上ではなくネットカフェなどを利用する若年層のホームレスの進出がニュースや新聞などで取り上げられている。この現状の背景や問題点、支援策を考察していく。本論では研究動機や研究内容を述べたうえで、Ⅰではホームレスの定義と現状について述べている。Ⅱでは、現状から見る問題点として、若者ホームレスの増加や、「家族」「就労」「制度」面におけるホームレスの問題点を研究し述べている。Ⅲでは、その問題点から若者ホームレスを救うための支援策を研究し述べている。Ⅳでは、以上の研究から導き出されたことをまとめ、今後の課題を考察している。 |
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講評 | 卒業論文発表会では17人(1名が欠席)の発表終了後、TAのH氏(大学院博士前期課程生)からのコメント、また黒木からのコメントをした。このコメント内容を卒論講評とする。 1.専門演習クラスにおいては卒論作成の進捗状況を各自3回発表した。その卒論作成準備(具体的には文献収集、発表内容の検討、レジュメ作成&内容)状況、そして発表日内容を評価した。例年通り「卒論作成のための準備」は二極化した。準備に時間とエネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2.今年の卒論では、着目点のユニークさ、面白さが見受けられた。着目点は各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約半数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3.毎年指摘しているが、早くからコツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論がある。これは読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4.卒論作成にあたっては、毎年のことであるが、実習体験、当事者性、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。これを出発点とした卒論は執筆者の思いがよく伝わってきた。しかし、現場・現地にも行かずWEBや参考文献情報を駆使して、わかった(つもり)で書かれた論文内容には当然に「格差」があった。 5.つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人がいる。一方では、できるだけ自分との戦いを避け、後回しにして「小手先」で書きあげた卒論もある。しかし、自ずと内容に違いが出てきていると判断できる。 6.卒論作成にあたって、ゼミ生に要求したことがある。卒論内容に「4年間学んだ社会福祉とは何か?の解答を書き込むこと」である。大学生活の集大成である卒業論文の作成・提出のプロセスで学んだことを、ぜひこれからの人生で生かしてほしい。 最後に、ゼミ生に文献指導や作成助言をしてくれたTAのH氏に感謝したい。 |
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