学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 貧困から起こる児童虐待を減らすために~他国の政策から考える児童虐待減少方法~ |
内容 | 現在日本では児童虐待が年々増加している。児童虐待が起こる原因には様々な要因があるが、貧困が起因して児童虐待が起こっていると報告している調査が多数存在している。そのことから貧困を解決することが児童虐待減少につながると考え、貧困に焦点をあてて児童虐待を減少するための方法を他国の政策を参考に模索する。Ⅰでは本テーマを選んだ動機、明らかにしたい内容、日本の現状について述べる。Ⅱではブレア宣言後、子どもの貧困率を大幅に削減成功したイギリスの政策について述べ、Ⅲでは「子どもを育てやすい労働市場環境と子どもにやさしい社会」を目指し、あらゆる家庭への支援を行っているスウェーデンの政策について述べる。Ⅳではイギリスとスウェーデンの共通点を挙げ、まとめにおいてはイギリスとスウェーデンの共通点を踏まえた上で簡単ではあるが日本が今後どうすればよいのか、筆者なりの意見を述べる。Ⅴでは筆者自身の福祉観について述べる。 |
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講評 | 卒業論文発表会では17人(1名が欠席)の発表終了後、TAのH氏(大学院博士前期課程生)からのコメント、また黒木からのコメントをした。このコメント内容を卒論講評とする。 1.専門演習クラスにおいては卒論作成の進捗状況を各自3回発表した。その卒論作成準備(具体的には文献収集、発表内容の検討、レジュメ作成&内容)状況、そして発表日内容を評価した。例年通り「卒論作成のための準備」は二極化した。準備に時間とエネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2.今年の卒論では、着目点のユニークさ、面白さが見受けられた。着目点は各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約半数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3.毎年指摘しているが、早くからコツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論がある。これは読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4.卒論作成にあたっては、毎年のことであるが、実習体験、当事者性、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。これを出発点とした卒論は執筆者の思いがよく伝わってきた。しかし、現場・現地にも行かずWEBや参考文献情報を駆使して、わかった(つもり)で書かれた論文内容には当然に「格差」があった。 5.つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人がいる。一方では、できるだけ自分との戦いを避け、後回しにして「小手先」で書きあげた卒論もある。しかし、自ずと内容に違いが出てきていると判断できる。 6.卒論作成にあたって、ゼミ生に要求したことがある。卒論内容に「4年間学んだ社会福祉とは何か?の解答を書き込むこと」である。大学生活の集大成である卒業論文の作成・提出のプロセスで学んだことを、ぜひこれからの人生で生かしてほしい。 最後に、ゼミ生に文献指導や作成助言をしてくれたTAのH氏に感謝したい。 |
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キーワード1 | 児童虐待 |
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キーワード2 | 貧困 |
キーワード3 | イギリス |
キーワード4 | スウェーデン |
キーワード5 |