学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 子育て世代の現状-なぜ結婚・出産・子育てに踏み切れないのか- |
内容 | 我が国の合計特殊出生率は、2005年に1。26となり、その後、横ばいもしくは微増傾向となっているが、2016年も1。44と依然として低い水準にあり、長期的な少子化の傾向が継続している。さらに、ライフスタイルが従来とは異なるものになってきている。例えば、2035年には50歳時の未婚割合が男性で約29%、女性では約19%になるものと見込まれているほか、共働き世帯と専業主婦世帯(男性雇用者と無業の妻からなる世帯)とを比べると、1997年には既に前者の数が後者の数を上回っている状況にも配慮する必要がある。こうした状況に加え、多くの国民が結婚したい、子どもを生み育てたい、結婚した後も子どもを育てながら働きたいと希望しているにもかかわらず、その希望がかなえられず、結果として少子化が進んでしまっているものと考えられることなどから、国民が希望する結婚や出産を実現できる環境を整備することが重要となる。本論では子育ての現状を分析し、子育て世代が必要している支援とは何か考察していく。 |
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講評 | 卒業論文発表会では17人(1名が欠席)の発表終了後、TAのH氏(大学院博士前期課程生)からのコメント、また黒木からのコメントをした。このコメント内容を卒論講評とする。 1.専門演習クラスにおいては卒論作成の進捗状況を各自3回発表した。その卒論作成準備(具体的には文献収集、発表内容の検討、レジュメ作成&内容)状況、そして発表日内容を評価した。例年通り「卒論作成のための準備」は二極化した。準備に時間とエネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2.今年の卒論では、着目点のユニークさ、面白さが見受けられた。着目点は各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約半数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3.毎年指摘しているが、早くからコツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論がある。これは読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4.卒論作成にあたっては、毎年のことであるが、実習体験、当事者性、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。これを出発点とした卒論は執筆者の思いがよく伝わってきた。しかし、現場・現地にも行かずWEBや参考文献情報を駆使して、わかった(つもり)で書かれた論文内容には当然に「格差」があった。 5.つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人がいる。一方では、できるだけ自分との戦いを避け、後回しにして「小手先」で書きあげた卒論もある。しかし、自ずと内容に違いが出てきていると判断できる。 6.卒論作成にあたって、ゼミ生に要求したことがある。卒論内容に「4年間学んだ社会福祉とは何か?の解答を書き込むこと」である。大学生活の集大成である卒業論文の作成・提出のプロセスで学んだことを、ぜひこれからの人生で生かしてほしい。 最後に、ゼミ生に文献指導や作成助言をしてくれたTAのH氏に感謝したい。 |
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キーワード1 | 結婚 |
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キーワード2 | 未婚化 |
キーワード3 | 晩婚化 |
キーワード4 | 子育て |
キーワード5 | 非正規雇用 |