卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名上野谷 加代子 年度2017年度
タイトル若者の人間関係の希薄化を打開するために必要なものは何か
内容 現在、インターネットが世界に広く普及し、誰にも会わずに生活できる仕組みが整ってきた。この状況は多くの人が望んだ生活のかたちである。しかし、「便利な生活=人間関係の希薄化」とも言い換えられる。インターネットは、ますます人間関係の希薄化を加速させる負のスパイラルへの入り口なのか、それとも、人間関係の希薄化に歯止めをかける希望の光なのか。
人間関係の希薄化には、雇用などの経済的問題や、世帯規模の縮小などさまざまな要因が考えられるが、本論文では、「SNS」と「若者」に着目して、「人間関係の希薄化の打開」のために、取り組むべき課題を明らかにし、具体的な解決策を打ち出す。
講評 本論文はソーシャル・ワーキング・ネットサービス「SNS」と「若者」に着目して、現在の社会問題となっている「人間関係の希薄化」の打開に向けての課題と方策について論じたものである。 背景には論者自身の体験や苦悩に基づいて論考したと思われるリアリティがにじみ出ており、説得力あふれたものとなっている。
研究方法はアンケート調査、ヒアリング調査を用い課題や解決に向けた方向性について実証的に説明している。特に丁寧なヒアリング結果は、本人のみならず関係者の参考になるものである。著者は論文の執筆を通して自身の課題を克服し、最後まですぐれた論文にするための努力のたまものとして上程できたことは、教員としても喜びである。
キーワード1 SNS
キーワード2 人間関係の希薄化
キーワード3 若者
キーワード4 うつ病
キーワード5 自殺