学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 学習の動機づけと友人関係との関連性について |
内容 | 本研究の目的は、友人とのかかわりの中で、学習者の動機づけがどのように形成され、変化していくのかを調査することである。子どもにとっての友人関係は、学習の動機づけに大いに影響を与えることが分かっている。友人と共同学習を行うことで相手をライバル視したり、自身の成績をさらに重視したりするなど、動機づけが変化していく。まわりの友人が学習をどのように捉えているかということが大事であり、友人が勉強を大切だと考えていると学習者が認知していればしているほど、勉強は大切なものだというその価値観に影響されて外発的動機づけが高まるということが示されている。しかし、これらの研究には外発的動機づけに関するものが非常に多く、友人とのかかわりの中で、内発的動機づけが具体的にどのように変化していくのかについてはほとんど触れられていないため、今後の研究の課題になるだろう。 |
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講評 | 今年度は、合計17名の卒業論文と卒業研究の指導を担当しました。ゼミの中心的テーマは、異文化理解とバイリンガリズムですが、今年度の各自の論文のテーマは、非常に多岐に及び、親子関係や養育態度とコミュニケーション、服飾関係、方言、外国語習得など、個性豊かな内容が見られました。教育現場に近いものとしては、教師の生徒への言葉がけの問題、学習意欲や動機づけの問題など、教育心理学を中心とした多様な問題が取り上げられました。各自の興味関心からなる論文は、先行研究の時間をかけたレビュー、独自の視点でのまとめ、独自の調査によるデータの収集など、すべて心理学的な手法を用いたものとなっています。受講生の努力とその成果を称えたいと思います。 |
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キーワード1 | 友人 |
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キーワード2 | 学習 |
キーワード3 | 動機付け |
キーワード4 | |
キーワード5 |