学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	空閑　浩人	年度	2017年度
タイトル	いじめ自殺ゼロの学校づくり―中学校の教育環境に着目して―

内容	現在、学校でのいじめ自殺事件が相次いで報道され続けている。その度に事件後の会見で、教師たちは生徒たちのいじめの現場を目撃していたにも関わらず、「いじめだとは思わなかった」と話すことがよくある。教育現場はなぜそのような隠蔽体質になってしまったのか。そこには「教育改革」という背景があった。 本稿では、今日の日本のいじめ自殺の現状や特徴、なぜ子どもたちは自殺にまで追い込まれてしまったのか、本来いじめ自殺を防ぐ立場である教師たちがなぜいじめ自殺を止めることができなかったのかということを考察していく。最後に、いじめ自殺ゼロの社会への必要な課題を考え、未然に防ぐために教育委員会や教師たちがすべき取り組みについても明らかにしたいと考えている。いじめ問題はいじめ自体をゼロにすることは難しいが、いじめ自殺は防ぐことができるということを論じる。

講評	学校における「いじめ」とそれが引き金となる「いじめ自殺」の問題について、正面から取り組んだ力作である。いじめ自殺をめぐる様々なデータの分析を通して、生徒と教師の両方の側面から、学校のあり方や子どもの教育環境について、丁寧に論じられている。

キーワード1	いじめ自殺
キーワード2	中学生
キーワード3	教育改革
キーワード4	学校づくり
キーワード5	思春期心理