学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 標準語、関西弁、関西弁以外の方言の話し手に対する印象形成 |
内容 | 本研究の目的は、方言や標準語を話している人物に対して、聞き手はどのような印象を抱くのかについて、使用言語を標準語・関西弁・関西弁以外の方言に分類し、方言や標準語を話している人物に対して抱いていた印象が、実際にその人物と仲良くなる前と仲良くなった後とでは、抱いた印象に変化が見られるのかについて検討することであり、さらに、標準語や方言を話すことによって生じた良い影響と悪い影響のエピソードについても検討すことである、大学生100名を対象に質問紙を配布し、調査を実施した。分析を行った結果、関西弁を話す人は、標準語や方言を話す人に対して感情的な印象はプラスに変化しているが評価は厳しく、関西弁以外の方言を話す人に対しては、全体的にプラスに評価していた。また、標準語や関西弁以外の方言を話す人は、方言によって生じた影響のエピソードを少なくとも1つは持っているが、関西弁を話す人は特にエピソードがない人も多かった。 |
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講評 | 今年度は、合計17名の卒業論文と卒業研究の指導を担当しました。ゼミの中心的テーマは、異文化理解とバイリンガリズムですが、今年度の各自の論文のテーマ は、非常に多岐に及び、親子関係や養育態度とコミュニケーション、服飾関係、 方言、外国語習得など、個性豊かな内容が見られました。教育現場に近いものと しては、教師の生徒への言葉がけの問題、学習意欲や動機づけの問題など、教育 心理学を中心とした多様な問題が取り上げられました。各自の興味関心からなる論文は、先行研究の時間をかけたレビュー、独自の視点でのまとめ、独自の調査によるデータの収集など、すべて心理学的な手法を用いたものとなっています。受講生の努力とその成果を称えたいと思います。 |
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キーワード1 | 標準語 |
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キーワード2 | 関西弁 |
キーワード3 | 方言 |
キーワード4 | 印象形成 |
キーワード5 | コミュニケーションツール |