卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2018年度
タイトル再分配制度を中心とした社会保障を取り巻く環境 ― ベーシックインカムの可能性 ―
内容  日本の国民は憲法第25条により、健康で文化的な最低限度の生活が国によって保障されている(生存権)。生存権を保障するために国は税や保険料を、多くは富裕層から徴収し、低所得者に重点的に給付を行っている。しかしながら、1970年代の第二次ベビーブームを最後に、日本の合計特殊出生率はここ40年近く2を下回っており、そのことを受けて政府は様々な少子化対策を講じるが、少子化の傾向は止まることなく再分配のための財源の確保が厳しくなりつつある。そしてそれらの財源の問題や少子化問題を解決するべく、さまざまな対策が考えられる中、ベーシックインカムに注目する。この制度は世界で見ても実例がほとんどないため多くの危険性が指摘されているが、その分期待できるメリットも膨大である。本論文では現状の再分配制度を中心とした社会保障制度を取り巻く基本的な環境を抑えつつ、ベーシックインカムの可能性を考察していく。
講評 生存権を保障するために多様な社会保障政策が実施されているが、ある意味で抜本的な提案としての、ベーシックインカムの導入の可能性について論じた論文である。そのメリット、財源などについて論じたうえで、導入にあたっての課題についても論じている。
キーワード1 社会保障
キーワード2 生存権
キーワード3 ベーシックインカム
キーワード4 少子高齢化
キーワード5