卒業論文詳細 | 同志社大学社会学研究科

学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	小山　隆	年度	2018年度
タイトル	精神障害者の地域生活について－社会的孤立の問題に焦点を当てて－

内容	本論文では、精神障害者の社会的孤立に焦点を当て、精神障害者の地域生活について論じる。現在は、「入院中心から地域生活中心へ」という理念のもと、精神障害者の地域移行が政策として推し進められている。精神科病院における入院患者数や病床数の減少から、この精神障害者の地域移行は少しずつであるが進んでいることとも考えられる、地域で生活する精神障害者も増えていると考えられる。しかし地域移行が進むことに伴い、社会的孤立のリスクも高まっていると考える。本論文では、社会的孤立を精神障害者の地域生活を送るうえで切り離せない課題と考え、その要因や解決策等について考察する。

講評	精神障害者が地域生活を送るうえでマイナス要因となる「社会的孤立」に焦点を当て、その現状と先行事例にみる対策について論じた論文である。筆者はイタリアのトリエステモデルとＡＣＴという2事例の検討を通して、クライエントのあらゆるニードに対して一体的かつ継続的支援こそが、必要であることを明らかにしている。