学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 山田 裕子 | 年度 | 2018年度 |
---|---|---|---|---|---|
タイトル | 化粧療法と認知症 |
内容 | 高齢社会が進み、更に平均寿命が延びている日本において、認知症患者の増加は大きな課題である。そこで、これからの社会に必要となるのはいかに健康寿命を延ばすかということである。その健康寿命を延ばすには、アクティブシニアの増加が大きな手がかりとなると考える。そのための1つとして、非薬物療法であるセラピーの活用があるのではないか。そこで今回は、その1つである、化粧療法に絞ってこの論文では述べたい。論文を書くにあたり、文献だけでなく、実際に現場の最前で活動されている方々へ聞き取り調査を行った。その結果、化粧療法の様々な課題が見えてきた。それは、人手不足の介護の現場での実施の難しさ、費用の問題や高齢者に対するステレオタイプ等、が課題であることがわかった。高齢者が生き生きと暮らしていける社会にするための1つとして、化粧療法等の非薬物療法を公的機関がもっと先陣を切っていくべきではないだろうかと考えた。 |
---|
講評 | 著者は、認知症の患者の増加を懸念することから、健康寿命を延ばし、アクティヴシニアを増やすために、非薬物療法、中でも化粧療法について、その歴史から研究を始めました。文献から、化粧の身体的および精神的効果はADLの向上にあり、特に認知症高齢者の多くは自尊心が傷ついており、それが癒され、社会復帰に役立つことが明らかにされたが、今活躍中の2人の実践者からの聞き取りでは、「日本人の高齢者へのステレオタイプ」や「費用」の課題も示唆された。しかし、ステレオタイプを変え、化粧の効果を広めるための取り組みも試み、効果を上げていることが報告されている。 |
---|
キーワード1 | 化粧療法 |
---|---|
キーワード2 | 認知症 |
キーワード3 | 健康寿命 |
キーワード4 | アクティブシニア |
キーワード5 |