学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 黒木 保博 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | なぜ少年犯罪が起きるのか?―加害者家族の支援にも目を向けて― |
内容 | わが国では、凶悪な少年事件が相次いで発生し、少年犯罪に対する社会的対応が大きく議論され、少年法が2000年、2007年、2008年、2014年に計4回改正された。このような社会状況を受け、本稿は、非行少年がなぜ犯罪を起こすのかという観点を中心に、ソーシャルメディアから受ける外的要因、家庭環境から受ける内的要因について明らかにすることを目的とする。まず、非行少年の現状や戦後との比較を通し現在の非行少年の特徴について述べる。次に、非行行動を未然に防止する活動と非行を起こした少年の支援策を明らかにする。少年犯罪の事例や先行研究、非行調査に関する具体的な数字を取り上げ、非行少年の要因について明らかにしたい。また、犯罪を起こした非行少年の家族、いわゆる加害者家族についての現状と支援策を明らかにし、日本の支援施策が少ないため欧米の支援施策と比較しながら述べる。 |
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講評 | 専門演習クラスで、すでに伝えているが、黒木ゼミの卒業論文評価は次のような項目である。1)論旨の明快性(一貫性) 2)着目点、3)準備力(作成発表内容等)、4)構成力、5)文献の収集、6)文献の応用、7)表現力、8)卒業発表会内容、を各項目で評価し、総合点とする。 1・卒論作成は、多くのゼミ生は自分自身との戦いであったと思う。苦しい思いをしながら作成作業をした。多くの人はこのような長文を書くことは今後の人生においては経験しないであろうと思われる。自分はあの卒論を書き上げたのだという自信だけはもって卒業して欲しい。もちろん、自分に厳しく自分を鼓舞して作成に立ち向かった人と、できるだけ自分との戦いを調整しながら作成した人とに区分できるかもしれない。 2・例年通りに3)「準備力」は、二極化した。専門演習クラスにおける発表準備、発表内容、レジュメ内容での評価となる。しっかりと文献を収集し、文献を読み、卒論構想に取り組んでいる発表と、明らかにまだ取り組んでいないことが判断できる発表である。毎回一人約30分、3人の発表となるが、ゼミ生15人のために春学期2回、秋学期1回だけの発表であった。 3・文献の収集のためには「検索」方法を身につける必要がある。また文献の応用をしながら、本格的執筆のための準備をしていくことになった。テーマ設定・提出は、ほぼ一斉にできたものの、準備に時間、エネルギーを費やしていく卒論作成への熱意や積極性で差が出てきたと思われる。 4・2)着目点については、そのテーマ・内容に関心を持ち、着目した各自の問題性・課題性との関連で評価できた。自分の思いと証しからよく理解できた。 5・1)論旨の明快性(一貫性)、4)構成力、7)表現力に関しては、例年以上によくできている論文が多かった。 6・ゼミクラスでは常々「激励」の意味を込めて伝えてきたことがある。卒論作成に取り組んだ過程と提出できた卒論内容こそが大学生時代の学びの集大成である。講義科目はいわば「受動的姿勢」で良かった。しかし、卒論作成は主体的、能動的に自らが一から創り出していくことでもあった。各自のいろいろな関心・動機から徐々にテーマを絞り、文献や資料を集め、これを読破・分析・整理した。自分の疑問点からどうすれば仮説を導き出し、それを論証するために論文を書いたという事実が、卒論成果として残ったと思う。 |
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キーワード1 | 非行少年 |
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キーワード2 | 加害者家族 |
キーワード3 | 支援 |
キーワード4 | |
キーワード5 |