学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 山田 裕子 | 年度 | 2019年度 |
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タイトル | バリアフリーの盲点の認知 |
内容 | バリアフリーとは障害者や高齢者等が普段生活する上での障壁(バリア)を取り除く事,障害者や高齢者等が過ごしやすい様に配慮する事で,バリアフリーで言う「バリア」は段差等の物理的なバリアだけでなく,制度的なバリア,文化・情報面でのバリア,意識上のバリアがあると言われている.さて,来年の2020年(令和2年)に迫るオリンピック・パラリンピック,今回の開催地は,日本の東京だ.それに伴い,ユニバーサルデザイン2020行動計画も進められており,よりバリアフリーな日本になりつつあるだろう.しかしその一方で,バリアフリーの盲点というものが存在することも事実だ. 私自身,車椅子を使用した事によって,様々なことに気付かされた.本論文では,一例ではあるが,盲点に焦点を当てると共に,世の中でのバリアフリーの盲点についての認知を調べ,考え述べていこうと思う. |
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講評 | この卒論ではバリアフリーを進めるサポートについて取り上げ、さらに、それぞれ異なる障害の当事者にしかわからないであろう互いに対立するバリアを「バリアフリーの盲点」と呼び、それが社会にどれほど認知されているかに迫りました。例えば下肢に障害のある人にとっての主要なサポートは車椅子であり、視覚障害者の安全ニーズにこたえる主要なサポートは点字ブロックです。しかし、どちらも、いろいろな問題を伴っており、車椅子は道路上の転倒や立ち往生、鉄道路線や踏切などでの事故が報告され、点字ブロックは識別困難や、他の人や他の障害者にとっての障害になることが挙げられています。どちらにも、大きな危険があり、それを用いる人の慎重さなど、自己責任による安全性確保が求められ過ぎている嫌いがあります。しかも点字ブロックは、車椅子のスムースな走行には、大いに障害になっているのに、一般には知られていません。既存の様々な調査や新聞記事をもとに「バリアフリーの盲点」を例証し、さらには、自分で4人の人にそれがどのように認識されているかを聞き取り調査したものです。自分自身の経験からサポートの必要性をきちんと述べ、いつ誰に起こるかはわからない障害やそのバリアへの知識を深め、より良いバリアフリーな世界を作る必要性を説いている力作です。 |
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キーワード1 | 障害 |
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キーワード2 | ニーズ |
キーワード3 | サポート |
キーワード4 | バリアフリー |
キーワード5 | 共生 |