学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 山田 礼子 | 年度 | 2017年度 |
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タイトル | 大学情報収集行動と大学入学前後のギャップとの関連性 |
内容 | ユニバーサル化や大学全入時代が到来し、大学と大学志願者が相互選択する時代となった。多様な大学・学部が存在する中で、大学志願者は自らの目的に沿った大学・学部を選択する必要がある。しかし、先行研究より大学入学前後のギャップの存在が明らかになっており、またそのギャップが入学後の学生生活に影響を及ぼす可能性が示唆されている。 本稿では大学情報収集行動に注目し、大学入学前後のギャップ形成との関連性について大学学部生を対象としたアンケート調査から論じている。調査結果より、情報源の利活用状況や種類などの大学情報収集行動自体はギャップ形成に影響しないと考えられる。ただし、大学入学前にもっと調べておけばよかったという後悔がある学生は転学意向が高いことから、大学情報収集行動の重要性を再確認することができた。また、ギャップ形成や転学意向を左右する要因についても同様に論じ、大学・学部について理解する重要性を示した。 |
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講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が7名、10000字が1名の計8名であった。今年の学生たちの一部は残念ながら、課題設定と進捗については、時間管理がうまくいかなかった印象が強い。当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできるような体制を構築している。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能した部分としなかった部分が反省点である。段階的な指導体制は機能してはいるが、学生同士での議論はあまりおこなわれていなかったように思う。当該ゼミでは、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを伝え、ゼミ生同士で切磋琢磨しながら、自立的に進めていくことも期待しているのだが、その点が個々バラバラに行われていたのが残念であった。 |
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キーワード1 | 大学情報収集行動 |
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キーワード2 | 大学入学前後のギャップ |
キーワード3 | 転学意向 |
キーワード4 | |
キーワード5 |