卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2019年度
タイトル日本の高齢者介護の現状と家族介護に依存しない高齢者の地域生活~海外の取り組みや先駆的事例を参考に~
内容 現在、日本は高齢化が進み、高齢者の生活に介護が必要不可欠となっている。その影響から高齢者の介護は家族が行うものという考え方が一般的であるが、家族介護に伴って様々な問題が起きている。そこで今回は在宅生活を送る高齢者に焦点を当て、家族に頼りすぎない高齢者の在宅生活・地域生活はどのようなものかを考察する。今日の高齢者介護の体系には、高齢者が住み慣れた地域で生き生きとした生活ができるように地域一体となり高齢者を支える地域もあるが、未だ家庭内の問題とし自分たちの支えだけで高齢者の生活を共にし、結果的に虐待や介護疲れによる心中に及んでしまうという現状がある。本論文では、高齢介護を行う家族側の思いや単身高齢者の生活の実態を明らかにし、国内外の高齢者対策を参考としながら、高齢者の自立を図った在宅生活・地域生活について論じていく。
講評 在宅における高齢者介護について論じた卒論は多いが、家族介護に依存しない地域生活を模索するという問題意識はユニークであり重要である。日本の在宅介護の現状を論じた上で海外の事例等を参考にし、提言としては韓国のシェアードハウジングの導入や、アメリカにおける地域住民主体のコミュニティ作りの例を紹介している。
キーワード1 高齢化
キーワード2 高齢者福祉制度
キーワード3 家族の負担
キーワード4 在宅介護
キーワード5 地域生活