卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2019年度
タイトルこれからの施設養護にできることー子どもにとっての最善とはー
内容 現在の日本では、要保護児童の多くが児童養護施設に入所し養育を受けている。しかし里親制度をはじめとした家庭的養護が世界的に推進される今日において、施設養護はデメリット面での注目がされやすい。実際、施設が抱える問題は入所児童の多様化など時代が進むとともに複雑化している。それに対して家庭的養護は少人数ゆえにしっかりと子どもへ目が届きやすく、何より一般家庭に限りなく近い形で子育てが可能なため推奨されるのは当然のことと言えよう。だが果たして、わが国において最良の子育て環境を施設の中から見出すことは本当に可能であるのだろうか。本論文では、今後の施設養護がどうあることで子どもたちにとって最善の環境となるのか、子どもたちを取り囲む環境のほか、彼らの保護者について、そして職員が抱える問題についても着目し、海外との比較も交えながら考察を行っていく。
講評 家庭への再統合や里親、養子縁組等があるべき児童養護の姿として注目される中で施設養護のあり方に注目した卒論である。家庭をモデルとする施設擁護論は施設ケアを「二流の代替選択肢」としてしまう危険性を指摘した上で、小規模ケアの可能性を指摘すると共に、職員の労働環境の改善が同時に不可欠であることも指摘している。
キーワード1 児童養護施設
キーワード2 職員の労働環境
キーワード3 自立
キーワード4
キーワード5