学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	空閑　浩人	年度	2020年度
タイトル	「災害弱者の望む生活支援とは―『安心』とは何かに焦点を当てて―」

内容	近年、日本では地震や台風等避難が必要とされる大きな自然災害が起こる中で、災害弱者と呼ばれる障がい者や高齢者の孤立や犠牲が多いという現状であり、災害弱者の災害支援は災害大国である日本では最も対策が取られるべき課題だと筆者は考えた。災害支援といっても、一人ひとり抱えているケースは違い、求めている支援も違う。そして、災害支援という一つの社会問題でも避難生活や社会的排除等、様々な課題が複雑に関連しており、総合的な視野で考えなければならない。本論文では、過去の事例や自身の経験から、災害弱者が置かれた現状や課題を明らかにする。そのうえで、共助という観点から災害弱者の望む災害支援とは何か、その中でも”災害弱者の「安心」とは何か”に焦点を当て、考察していく。

講評	本稿は、災害による被災者のなかでも、いわゆる災害弱者とされる人々に焦点を当てて、生活の建て直しへの支援のあり方を論じたものである。災害弱者が置かれた状況を踏まえ、安心と尊厳をキーワードに、生活への総合的な視野に根差した力強い論考が展開される。

キーワード1	災害支援
キーワード2	災害弱者
キーワード3	避難
キーワード4	尊厳
キーワード5	社会的排除