学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 木原 活信 | 年度 | 2020年度 |
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タイトル | 中学生の不登校問題と居場所支援の再考 |
内容 | 近年の日本では学校に通わない選択をする生徒、いわゆる「不登校」の生徒が増えている。この事象は果たして「問題」なのだろうか。不登校数が最も多いとされる中学生という時期に焦点を当てながら、その背景と問題を調査していくと「居場所」というキーワードが上がり、不登校生徒には「安心できる、自己存在感や充実感を感じられる」という条件を満たす居場所が不登校前も不登校状態でも極端に少ない、もしくは十分に機能していないということが明らかになった。この居場所の不足が不登校という事象における問題なのではないだろうか。本論文ではこうした不登校問題に対して活動を行なっている居場所支援について調査を行い、不登校にある子ども達の求める居場所を再考した。 |
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講評 | 本論文では、中学生の不登校問題を取り上げて、その問題の現状を踏まえつつ、かれらの居場所を支援することの重要性について文献とインタヴュー調査などを通して丁寧に論稿したものである。不登校そのものを「悪」とみなすドミナント・ストーリーへの懐疑から、不登校生徒の当事者には「安心できる、自己存在感や充実感を感じられる」という条件を満たすことがまず必要であり、そのための居場所が現状では極端に少ないか、または機能不全であることを批判し問題視している。この居場所の不足や機能不全が不登校という事象の問題の根幹にあることを一貫して自らの言葉で力説している。 こうした不登校問題に対して活動を行なっている居場所支援について実際にインタヴュー調査を行い、不登校にある子ども達の求める居場所問題を詳細に深く切り込んで再考している点は高く評価できる。今後は、更にそのフィールドにおける効用や臨床の在り方について問題意識を持ち続けてそれらを総合的に自らの課題としてもらいたい。 |
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キーワード1 | 不登校 |
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キーワード2 | インターネット |
キーワード3 | 心理社会発達論 |
キーワード4 | 居場所支援 |
キーワード5 | 弱いつながり |