卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2020年度
タイトル社会的養護を必要とする子どもたちの一考察―家庭養護推進の流れの中での里親制度―
内容 児童虐待の深刻化に伴い、社会的養護を必要とする子どもたちの背景はより複雑化している。さらに、国際的な家庭養護中心の潮流は、我が国の社会的養護の在り方を根本的に変えつつある。このような状況の中、一体どのように支援すれば子どたちが本当に幸せになれるのだろうか。我が国の里親制度はどうあるべきか。まず第一章では、子どもを取り巻く現状について、第二章では、歴史的変遷を辿り、三章では現状と課題、四章では諸外国の抱える問題、フォスターケア・ドリフトなど喫緊の課題を見ていく。そして打ち出されている新しい社会的養育ビジョンについて検討していき、研究者、施設関係者、里親の見解も踏まえて、国に対して里親制度に関する提言を行っていく。
講評 近年児童虐待等の原因で増加しつづける社会的養護を必要とする子ども達への対応策を「里親制度」に焦点を当てて検討したものである。歴史的経緯等も丁寧に検討した上で、里親の声も文献等から丹念に取り上げている。特にフォスターケアドリフトの問題等里親制度が抱える課題についても確りと言及した上で、提言しているところが注目される。
キーワード1 社会的養護
キーワード2 家庭養護
キーワード3 里親制度
キーワード4 「新しい社会的養育ビジョン」
キーワード5