卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2020年度
タイトル累犯者について
内容 現在日本の犯罪総数は減少傾向にあり、より安全な国に近づいているのかもしれない。しかし日本には累犯者という罪を繰り返す者が存在する。その要因は主に社会によるものである。累犯者には高齢者や知的障害者などの本来支援を受けて生活するような者が多く、彼らの多くは制度の枠から外れ、支援を受けられず社会で生きることが難しくなり、生きるための場所として刑務所を選ぶということを繰り返している。そんな現実がある日本の社会は犯罪者又は累犯者に対してどのように向き合っているのか。
本論文では累犯者とその累犯者を取り巻く社会について支援や制度の観点から論じ、今後どのように対策していくべきかについて論じる。
講評 罪を犯した者にとって社会に受け皿がない、ある意味で刑務所が犯罪者にとっての最後のセーフティネットになっているともいわれる現状について論じた研究である。今日の刑務所が福祉施設化しているともいえる状況の指摘から、入口支援・出口支援の重要性を論じている。そして最終的には「貧困や孤立による犯罪をなくしていくこと」「犯罪者を拒絶しない社会の実現」こそ大切であることを主張している。
キーワード1 累犯障害者
キーワード2 入口支援
キーワード3 出口支援
キーワード4 更生保護
キーワード5 特別調整