卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2021年度
タイトルヤングケアラーが直面している問題と支援方法
内容 近年、『ヤングケアラー』がニュースで取り上げられることが増え、『ヤングケアラー』という言葉は身近になっている。実際に、2021年に厚生労働省と文部科学省が公立中学校と全日制高校の一万三千人を対象に行なった実態調査の結果では、ヤングケアラーは中学生が5.7%でおよそ17人に1人、全日制の高校の生徒が4.1%でおよそ24人に1人であった。この結果から、ヤングケアラーは身近に多く存在しており、かなり深刻な状況であることがわかる。一方で、児童虐待のように支援策がまだしっかりとできている訳ではない。
 そこで本論文では、ヤングケアラーの定義やヤングケアラーになった原因を取り上げ、直面する問題を経済、社会、心理の観点から分析していく。後半では、海外や日本の先駆的な支援の取り組みを参考にしながら、これから日本はヤングケアラー問題にどのように向き合っていくべきなのか、どのような支援ができるのかを論じていく。
講評 近年注目されることが増えてきたヤングケアラーに焦点を当てて論じた研究である。
 定義や原因を論じたうえで、ヤングケアラーが直面する問題を経済的問題、社会的問題、心理的問題に分類し、解決策もそれらに対応させて論じている。その上で発生予防策として、何らかの公的サポートと親が既につながっている場合にはそれを利用して関連する専門職が連携することを、そうでない場合には先ずは学校教員が気づく人となりソーシャルワーカーと繋いでいくことなどを主張している。
キーワード1 ヤングケアラー
キーワード2 ネグレクト
キーワード3 介護
キーワード4 障害
キーワード5 貧困