学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 小山 隆 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 児童養護施設のあり方と専門職の役割―社会的養護の歴史を踏まえて― |
内容 | 社会福祉を学ぶなかで、児童養護施設の小規模化が進んでいると聞く。実際に厚生労働省は2011(平成23)年に「社会的養護の課題と将来像」を示し、かつては、親が無い、親に育てられない子どもへの施設養護の施策から、虐待を受けて心に傷をもつ子ども、何らかの障害のある子どもなどに対する家庭的養護および家庭養護への施策を図っている。このような傾向から、筆者は児童養護施設の小規模化や家庭的養護が子どもにとって最善なのかと考えるようになった。その後、文献検索を進めるうちに、児童養護施設の小規模化は一般家庭に近い生活ができる反面、職員の負担の増加や閉鎖的な空間になる可能性があることを知った。そこで本論文では、社会的養護の歴史をふまえて、現代の児童養護施設のあり方を明らかにする。 |
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講評 | 児童養護な在り方として、里親志向さらには施設養護でも小規模化がある意味絶対条件とされる昨今であるが、無条件に小規模化が優れているのかについて問いを立てた研究である。 本研究では戦前期からの養護施設の果たしてきた役割を整理した上で、現在は家庭養護優先、多専門職の配置、施設の小規模化が必須とされるようになったことを明らかにしている。しかしそれぞれが、フォスタードリフト、専門職間連携の不調による逆効果、小規模化に伴う閉鎖化などの問題も生じることを明らかにしている。そのうえで今後の養護施設のあり方として、地域の専門相談機関としての役割や様々な問題を抱える子どもに対する治療の場としての役割が期待されることなどを明らかにした。 |
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キーワード1 | 児童福祉 |
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キーワード2 | 社会的養護 |
キーワード3 | 児童養護施設 |
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