卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小山 隆 年度2021年度
タイトル日本の児童虐待をどのようになくすか
内容 昨今、ニュースや新聞では痛たましい虐待事件が繰り返し報道されている。「親失格だ」「行政は何をしていたのか」など非難の言葉が飛び交う中、現場ではどのような対策がなされていたのか。現在日本では、一日当たり約560件の虐待通告が児童相談所にされている。
ネグレクトや配偶者による虐待が通告の対象になってからはさらに増加曲線が急になっており、政府や施設も法の改正や支援の見直しに追われている。しかし、それでもなお虐待の要因は複雑化し続け、児童相談所のみでは虐待の確認を行うことが難しいという事例も少なからず出てきた。
児童虐待という問題に関して、本論文では定義を見直すとともに現在行われている支援がどのような機能を果たしているかを再確認した。その上で、実際に起こってしまった虐待事件から課題点を挙げ、最終章で改善案の提案を行う。
講評 様々な努力にもかかわらず、なぜ児童虐待は増加しつづけるのか。日本における取り組みの現状を分析したうえで新たな対策のありようを提案しようとしたものである
 現状の施策を紹介したうえで、実際に生じた虐待事例を取り上げ、制度が機能し なかった理由を分析している。その上で被虐待児に対する心理的ケア、周産期ケア、包括的支援、親権停止を含めた法的整備の必要性を訴えている。
キーワード1 児童虐待
キーワード2 児童相談所
キーワード3 被虐待児
キーワード4 子育て
キーワード5 連携