学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 埋橋 孝文 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 妊産婦への支援 ―生後0日で亡くなる赤ちゃんとお母さんを救うために― |
内容 | 子ども虐待による死亡事例の中で半数を占め、最も多い0歳児。0歳児の中でも生後24時間以内に亡くなる「0日児」が多くなっている。昨今、産んだばかりの赤ちゃんを遺棄したとして逮捕される女性がメディアで報道されている。妊娠することは女性だけでなく男性の存在も必要不可欠であるにも関わらず、逮捕されるのは女性ばかりという点に悲しさを覚えた。 本研究では、日本の妊娠出産、中絶への支援、海外の妊産婦支援についてまとめ、問題点、日本への示唆がないか検討した。通常ならば妊娠期間中に医療機関を受診するが、「0日児」では受診していない事実が明らかになった。医療機関がキーワードになると考え、医療ソーシャルワーカーの方2名にインタビュー調査を実施した。そうしてやはり、妊婦が誰にも妊娠を告げず、出産を迎えることが最も大きな問題であると考え、解決案の1つとして母子手当を提案するに至った。 |
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講評 | 参考文献74、総ページ数3万912字の大作である。子ども虐待のなかで一番割合の高い0歳児死亡、0日児死亡の問題、対策を丁寧に検討している。医療における妊産婦支援を特に検討している。海外、国内の事例を検討し、また、2名のMSWへのインタビューを実施するなど、本格的な論文に仕上がっている。 以下の結論も説得力がある。 「・・・そこでフィンランドの母親手当を提案する。母親手当は・・・現金か育児パッケージのどちらかを選ぶことができる。日本でもこの制度を導入することで、医療機関を受診もしくは相談のきっかけとなり、少しでも1人で妊娠に悩む妊婦を減らすことができないだろうか」。 |
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キーワード1 | 妊産婦支援 |
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キーワード2 | 児童虐待 |
キーワード3 | 「0日児」死亡 |
キーワード4 | 医療機関 |
キーワード5 | 母子手当 |