学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 埋橋 孝文 | 年度 | 2021年度 |
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タイトル | 日本の非正規労働者問題とその対策について |
内容 | 本稿では、近年、日本において非正規労働者が増加していることを受け、正規雇用との待遇格差や生活の保障といった課題を解決するには、これからどのような政策を実施していくべきかについて検討した。これまで日本が実施してきた非正規労働者対策として「社会保険の適用拡大」「最低賃金」「働き方改革における同一労働同一賃金」の3つについて分析し、その内容と効果の限界について明らかにした。さらに、海外からの示唆を得るために「韓国におけるベーシックインカム議論」「オランダのパートタイム」「フランスの住宅手当」の分析も行った。 その結果、これからの日本において、労働条件(最低賃金を中位賃金の50%まで引き上げることなど)や社会保障(社会保険の適用拡大や制度の見直しなど)の両面から非正規労働者問題への対策を行っていく必要があるという結論を得た。今後の課題は、政策を実施するのに必要な財源を検討することである。 |
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講評 | 今日大きな問題となっている非正規労働者問題に真正面から取り組んだ力作(字数は2万147字)であり、論旨の運びが手堅い。①社会保険の適用拡大、②最低賃金制、③「同一労働同一賃金」という3つの視点から複眼的に捉えているのが特徴である。 また、韓国、オランダ、フランスなどの海外の取り組みにも目配りしている。 1 最低賃金をOECDの提言通り中位賃金の50%を目標に引き上げる、 2 正社員の解雇規制を緩和し、雇用の流動化を図る、 3 社会保険の適用拡大と生活保護の単給化、社会手当の拡充、 という内容の結論も説得力がある。 |
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キーワード1 | 非正規労働者 |
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キーワード2 | 同一労働同一賃金 |
キーワード3 | 最低賃金 |
キーワード4 | 社会保障制度 |
キーワード5 | 国際比較 |