学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 鈴木 良 | 年度 | 2022年度 |
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タイトル | 男性高齢者の地域活動ーW団体の調査研究に依拠してー |
内容 | 超高齢社会となった日本では今も高齢化率は上昇し続け、一人暮らしの高齢者の数も増加を続けている。中でも男性高齢者は、退職後の喪失感、家族や友人との交流、趣味などを通した社会活動への参加機会等の乏しさから、生活意欲の低下が女性高齢者よりも進んでいると言われている。そこで本研究では、男性高齢者のみで活動を行うW団体の調査研究に依拠し、「男性高齢者の居場所づくり」の実態と課題を明らかにすることを目的とした。 本研究は、先行研究とW団体への調査結果を比較しながら、1)活動参加の経緯、2)活動参加による成果、3)活動継続の推進要因を明らかにした。その結果、活動参加を通して地域のつながりの中で生きていると感じられたりと、個々のQOLの向上につながっていることが明らかになった。そして、活動を継続し、男性の居場所づくりを進めていくためには、幅広い活動の展開、メンバーに対する活動の負担の少なさが求められることが分かった。 |
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講評 | 本研究は、先行研究とW団体への調査結果を比較しながら、1)活動参加の経緯、2)活動参加による成果、3)活動継続の推進要因を明らかにしたものである。 超高齢社会となった日本では高齢化率が上昇し続け、一人暮らしの高齢者の数も増加を続けている。とりわけ男性高齢者は、退職後の喪失感、家族や友人との交流、趣味などを通した社会活動への参加機会等の乏しさから、生活意欲の低下が女性高齢者よりも進んでいると言われている。こうした中で、本研究では、男性高齢者のみで活動を行うW団体の調査研究に依拠し、「男性高齢者の居場所づくり」の実態と課題を明らかにすることが目指された。 本研究の結果、高齢者は活動参加を通して地域のつながりの中で生きていると感じられことや、個々のQOLの向上につながっていることが明らかにされている。そして、活動を継続し、高齢男性の居場所づくりを進めていくためには、幅広い活動の展開、メンバーに対する活動の負担の少なさが求められることが示された。 筆者はこの研究を行うために、社会福祉協議会にコンタクトを自らとり、W団体の活動現場に参与観察を行っている。当初は、調査の受け入れが困難なところがあったが、交渉を続け調査を行なうことができたこと自体が大きな成果であると思う。実際の社会の中では、計画したことが十分に理解されず、実行することが困難になることが多々ある。こうした困難の中で調査を行なったこと自体が開道さんにとっての大きな力となるであろう。研究成果も先行研究を踏まえた形での整理が丁寧になされていて模範的な論文なので、多くの学生さんにとって参考になる。これからのお仕事に是非、生かしていただきたい。 |
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キーワード1 | 男性高齢者 |
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キーワード2 | 独居 |
キーワード3 | 地域活動 |
キーワード4 | 生活史 |
キーワード5 | 参与観察 |