学科	社会福祉学科	ゼミ教員名	郭　芳	年度	2022年度
タイトル	高齢者介護施設に対する誤解を正すためのアプローチ方法について

内容	本稿は、人々が持つ「両親の介護や自身の老後に対しての意識と知識について」を扱う。高齢化が著しく進む日本の現代社会において、私たちは介護について必要な情報を正しく知る必要がある。そこで筆者は100名を対象に現在の高齢者介護施設に対する意識調査を行った。その結果から、高齢者介護業界、ひいては高齢者介護施設の内情についてネガティヴな印象を持つ人が多いことがわかった。また、それが業界に対する情報・知識の不足からくるものであると考察した。調査を経て発見した課題を改善・解決するためには、幼少期から介護に触れる経験や、国・行政が「新３K」などと揶揄される介護士という職業の待遇を改善することが求められる。そこで筆者が新しく提案する「指名制度」は、介護士のキャリアアップを促し、高齢者介護業界の「憧れ」となることによって業界全体を活性化することができると考える。

講評	筆者は、幼少期から介護に触れるご自身の経験を活かして論文のテーマを決めました。人々が持つ「両親の介護や自身の老後に対しての意識と知識について」100名の対象者に意識調査を行いました。論文を書くにあたって各種参考文献を参照していますが、やはり対象者へのアンケート調査は、論文全体の質を高めています。意識調査の結果から、「高齢者介護業界、ひいては高齢者介護施設の内情についてネガティヴな印象を持つ人が多いことがわかった。また、それが業界に対する情報・知識の不足からくるものである」との考察に納得します。さらに、松本さんが介護士のキャリアップを促すために提案した「指名制度」は新鮮な視点です。ぜひ高齢者福祉の現場で実践してみてください。

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