卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名郭 芳 年度2023年度
タイトル「高齢化社会における地域参加がもたらす影響と重要性の検討」
内容  本稿では高齢者の孤独感を軽減し、健康状態を良好にする手段として地域の活動に参加することが有効的であるかと問題提起を行い、地域参加がもたらす影響と重要性について検討している。そのため、本稿では具体的に地域参加とはどのような活動が含まれるのかをまとめた上で、先行研究で行われたインタビュー調査から高齢者の生の声を取り上げ、地域参加の意味に関する文献を分析している。また様々な事例をあげ、先行のインタビュー調査を分析した結果から高齢者の孤独感を軽減することや健康状態を改善するだけではなく、地域活動への参加によって、高齢者が自らの役割を見つけ出し、自己肯定感を向上させ、日常生活がより生きがいのあるものになることが分かった。つまり、地域参加を通じて高齢者のQOLの向上にもつながるといえる。したがって、高齢者における地域参加はあらゆる面において非常に重要であると結論している。高齢化社会においては、多方面から高齢者の地域参加を支援することが求められると考える。
講評  本論文では、高齢者の孤独感軽減や健康促進において地域の活動参加が有効かどうかに焦点を当て、その影響と重要性について考察している。具体的な地域参加活動の内容を整理し、先行研究のインタビューから高齢者の声を取り上げ、文献分析を通じて地域参加の意味を明らかにしている。これにより、地域参加が高齢者の生活において重要であることを論じ、その結果として高齢者のQOL向上に寄与する可能性があることを強調している。
 論文は高齢者のQOL向上に寄与する可能性を示唆しており、社会的な視点からのアプローチを提供している。改善点として、地域参加された高齢者の声を聞くために自身でインタビュー調査を実施することや地域参加に関する成功事例への更なる詳細な説明が期待される。今後の展開としては、より多様な地域や背景の高齢者を対象とすることで一般性を確保し、地域参加の持続可能性や効果的なプログラムの提案が期待される。
キーワード1 高齢化社会
キーワード2 地域参加
キーワード3 高齢者のQOL
キーワード4 高齢者の孤立
キーワード5 高齢者の居場所