卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名小野セレスタ 摩耶 年度2023年度
タイトル知的障害受刑者の再犯防止支援としての就労支援の可能性
内容 本論文の目的は、知的障害受刑者を対象として、その「再犯率の高さ」を課題とし彼らを再犯に繋げない支援を考察することである。私は、刑事施設内に多くの知的障害者がいるということを文献で確認し、知的障害受刑者を研究対象にすることとした。
 本論文では、知的障害受刑者を対象にするにあたり、第1章にて、知的障害についてその定義や特徴を確認し、第2章で、知的障害者の犯罪について主に「知的障害受刑者調査」(法務省2013)をもとにまとめた。第3章では、現在の支援制度を確認し、その特徴と課題をまとめた。第4章では、これまでの内容から、再犯防止支援として就労支援が不可欠と結論づけ、知的障害受刑者を「受刑者」と「知的障害者」2つの側面で捉え、「更生保護」と「障害者福祉」の観点から知的障害受刑者の就労支援を考察した。
講評 累犯知的障害者への支援に一貫して関心を持っており、それをテーマとした論文である。既存データから丁寧に実態を捉えて課題を明らかにしている点、現状の再犯防止策をおさえ、課題を明確にしている点が評価できる。さらに、「更生保護」のみでなく、累犯知的障害者に居場所や仕事をする場がないことを課題として、「就労支援」に注目して論を進めている点も評価できる。
キーワード1 知的障害
キーワード2 社会復帰
キーワード3 就労支援
キーワード4 受刑者
キーワード5