卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名木原 活信 年度2023年度
タイトルキリスト教会による社会参与の可能性と需要に関する考察 ースピリチュアルケアを通した福祉の実践ー
内容 本論文においてはキリスト教会による社会福祉の実践において歴史を辿りながら、現代においてその必要性と需要について考察した。現代の福祉の需要が高まると共に、行政による支援のみならず民間団体による社会資源が必要不可欠である。そこでキリスト教会の宗派にも着目し、支援を施す姿勢の違いについても考察し、明治時代から現代にかけて日本のキリスト教会やキリスト教信仰者による社会福祉の実践を考察し、福祉国家が形成されるまでの変化・発展に焦点をあてた。現代におけるキリスト教会による地域活動や社会への働きかけなどを通した社会参与が及ぼす影響を考察した。その具体例として教会を運営すると同時に社会福祉法人やNPO法人の認可を受けている団体の活動内容を考察し、社会福祉法人とNPO法人の活動内容の違いも検討した。その違いを理解したうえで、今日においてキリスト教会が社会を活性化する役割を担うことがわかり、キリスト教会によるスピリチュアルケアならびにトータルケアが社会において必要とされると結論づけた。
講評 本論では、キリスト教会による社会福祉の実践において歴史を辿りながら、現代的意義について議論した。現代のキリスト教宗派の実践に着目し、支援を施す姿勢の違いについても考察している。また明治時代から現代までの変化・発展に焦点をあてた。特に評価できるのは、自分の興味関心を言語化できたこと、そして具体例として教会が運営するNPO法人等の認可を受けている団体の活動内容を調査し、社会福祉法人とNPO法人の活動内容の違いも検討している点であろう。結論としては、キリスト教会によるスピリチュアルケアならびにトータルケアが社会において必要とされると述べている。今後、論文で得た知見をもとに更に実践課題を応用していってもらいたい。
キーワード1 キリスト教社会福祉
キーワード2 NPO法人
キーワード3 慈善事業
キーワード4 スピリチュアルケア
キーワード5