学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 奥井 遼 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 幼保一元化と認定こども園の課題 ―育児書の分析およびフィールドワーク体験をもとに― |
内容 | 本稿では、幼保一元化と認定こども園について、育児書『保育の友』の参照と幼保連携型認定こども園でのフィールドワーク体験をもとに調査し、今後の課題を明らかにした。保育の友の参照により、50年以上前から幼児教育と児童福祉が一体化されていないことを問題視する意見が存在したことや、幼稚園と保育所の境界線が曖昧であることによりそれぞれの役割を果たせていない状況があったことが示された。また、フィールドワーク体験により、施設名が認定こども園になっても元の園の形態とあまり変わらない園があると示された。フィールドでの体験を踏まえた上で、認定こども園の課題はあらゆる乳幼児に保育を保障できない点、登園スタイルの異なる子どもに対するアプローチが煩雑である点であると明らかにした。課題解決のためには、制度的改善や保育教諭養成過程の見直し、デジタルの活用が必要であると結論づけた。 |
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講評 | 認定こども園の設立によって幼保一元化が進むかに見られた保育・幼児教育現場であるが、実際の運営については市町村や園の方針によって様々な形態が取られている。本稿は、この問題がいかなる言説と結びついてきたのかを育児書の分析から明らかにするとともに、実際の現場ではどういった取り組みがなされているのかをボランティアとして現場に入り込むことで考察しようとした。先行研究の整理、調査の継続性、記事や事例に対する考察の展開といった点に課題が残されたものの、アクチュアルな問題を正面切って取り上げた問題意識は評価に値する。 |
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キーワード1 | 幼保一元化 |
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キーワード2 | 認定こども園 |
キーワード3 | 子ども子育て支援新制度 |
キーワード4 | 保育の友 |
キーワード5 | 保育 |