卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名木原 活信 年度2023年度
タイトル日本の若者の福祉分野における小地域福祉活動への参加意欲と地域愛着の関連性
内容 昨今、若者の地域離れや活動の担い手不足が謳われている。本論文ではなぜこうした問題が起こっているのか、どうすれば解消できるのかを考えることを目的として若者の地域愛着と活動経験の関連性について研究した。本論文では10?20歳代の若者に対してアンケート調査を行った。結果では活動に参加することで地域に愛着を抱くこと、また愛着と活動参加は相互作用が働いていることがわかった。愛着については、引越し経験がない人はある人より愛着があり、経験がある人では現在暮らしている地域より地元に対して愛着があることも明らかになった。また、地域の人と交流している人ほど地域に対して愛着があることもわかった。地域活動については、今後も時間があれば参加したいと考えている人が多い一方で、時間がない、どこで活動しているのかわからないといった声も上がっていた。このことから、若者に寄り添った活動を地域で展開していくことで、活動参加や愛着形成を促すことができると結論づけた。
講評 日本において現代、若者の地域離れが問題視されているが、本論文ではなぜこうした問題がなぜ起こっているのか、どうすれば解消できるのか議論している。特に評価できるのは、本論文では10?20歳代の若者に対してアンケート調査を独自に行った点である。その独自の調査結果では活動に参加することで地域に「愛着」を抱くこと、また愛着と活動参加は相関関係が働いていることが明らかにした。たとえば、愛着については、引越し経験が関与していること。これらの調査をもとに、若者に寄り添った活動を地域で展開していくことで、活動参加や愛着形成を促すことができると結論づけたものとなった。今後、論文で得た知見をもとに、自ら考える力を身に着けて検討していってもらいたい。
キーワード1 若者
キーワード2 小地域福祉活動
キーワード3 地域愛着
キーワード4
キーワード5