学科 | 社会福祉学科 | ゼミ教員名 | 鈴木 良 | 年度 | 2023年度 |
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タイトル | 知的障害者の高齢化によって変化する生活実態と支援方法~就労継続支援B型事業所での調査研究に依拠して~ |
内容 | 日本社会では高齢化が進行している。知的障害者福祉の現場でも例外ではなく、利用者の高齢化が進んでいる。そのため、利用者の高齢化に伴い、知的障害と従来の介護のどちらの側面も補う様々な支援が求められる。本研究の目的は、知的障害者の高齢化によって変化する生活実態と支援方法を明らかにすることとテーマを設定した。研究方法としては、知的障害者の高齢化に関わる先行研究を整理したうえで、社会福祉法人が運営する就労継続支援B型事業所の職員に対してインタビュー調査を行った。 この結果、高齢化に伴う生活実態としては1)加齢による変化、2)認知機能の変化、 3)身体機能の変化、4)加齢の自覚、支援方法については、1)高齢者問題に配慮した支 援と連携、2)就労以外の居場所、3)高齢者化に伴う高齢関連施設に求められる支援、 が明らかになった。 |
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講評 | 本研究は、知的障害者の高齢化によって変化する生活実態と支援方法を明らかにすることを目的に行われている。研究方法としては、知的障害者の高齢化に関わる先行研究を整理したうえで、社会福祉法人が運営する就労継続支援B型事業所の職員に対してインタビュー調査を行なっている。この結果、高齢化に伴う生活実態としては1)加齢による変化、2)認知機能の変化、3)身体機能の変化、4)加齢の自覚、支援方法については、1)高齢者問題に配慮した支援と連携、2)就労以外の居場所、3)高齢者化に伴う高齢関連施設に求められる支援、が明らかにされた。 筆者は、当事業所において3回生の社会福祉士実習を行っている。実習の過程で、知的障害者の高齢化に伴う課題に関心をもつようになり、本研究のテーマを選ぶことになった。実習での経験も踏まえて分析がなされており、知的障害福祉の現場に根ざした貴重なデータを提示している。 国は共生型サービスというかたちで、障害福祉領域と高齢者福祉領域の連携を図ろうとしているが、現場ではこうした連携が十分になされていない。こうした現状もこの研究から垣間見ることができる。 |
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キーワード1 | 知的障害者 |
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キーワード2 | 高齢化 |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
キーワード5 |