卒業論文詳細

学科社会福祉学科 ゼミ教員名鈴木 良 年度2023年度
タイトルペット飼育の課題を抱えた高齢者への支援のあり方-ペット飼育支援団体へのインタビュー調査に依拠して-
内容  持病や怪我の影響で、犬や猫の世話を適切に行えない高齢者が増加している。この結果、適切に世話をしてもらえないペットが自宅に取り残されてしまうことや一時保護をしたにもかかわらず、引き取り手が見つからないことで行き場を失うペットが存在している。不妊・去勢手術を行っていない猫の場合には、多頭飼育崩壊へと繋がる恐れがある。
 本研究では、ペット飼育の課題を抱えた高齢者への支援のあり方について検討することを目的とした。研究方法としては、ペット飼育支援を行なう団体へのインタビュー調査を実施した。この結果、1)定期訪問によるペット飼育の状況確認、2)高齢飼い主に向けた団体の存在と支援の周知、がペット飼育の課題を抱えた高齢者に求められることが明らかになった。
講評  本研究は、ペット飼育の課題を抱えた高齢者への支援のあり方について検討することを目的とした。研究方法としては、ペット飼育支援を行なう団体へのインタビュー調査が実施されている。この結果、1)定期訪問によるペット飼育の状況確認、2)高齢飼い主に向けた団体の存在と支援の周知、がペット飼育の課題を抱えた高齢者に求められることが明らかにされいている。
日本では、持病や怪我の影響で、犬や猫の世話を適切に行えない高齢者が増加し、適切に世話をしてもらえないペットが自宅に取り残され、行き場を失うペットも存在している。こうした中で本吉君の卒論は、ペット飼育の面で高齢者を支援する団体を調査した画期的な研究となっている。本吉君は支援団体にインタビューをするだけではなく、支援現場となっている高齢者宅も訪問して、そこでの参与観察の結果も記述している。
社会福祉学の領域でも、このテーマの研究はほとんどない状況である。しかし、ペットと人との関係は、社会福祉の観点からも今後注目されていくテーマとなるだろう。
キーワード1 ペット
キーワード2 高齢者
キーワード3 多頭飼育崩壊
キーワード4 飼育支援
キーワード5 定期訪問