学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 浅野 健一 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 真実の表現の自由とは |
内容 | 2009年5月に裁判員制度のスタートを控え、マスコミに対する法規制の危機が刻一刻と迫っている。法規制の危険性は、戦前の言論弾圧の時代を思い返せば、すぐに理解できる。しかしながらこの危機に対するマスコミの反応は鈍く、記事による反論も説得力に欠ける。そのせいもあってか、法規制に反論する市民の声もほとんど上がらない状態である。人々が法規制の重大な危険性に鈍感になっているのは、現代日本の民主主義概念の根本である「表現の自由」の解釈に問題がある。 マスコミが守らなければならない「表現の自由」が明確でなければ、マスコミの報道目的は曖昧になり、市民も「知る権利」の勘違いを起こす。それがまかり通っているのが現代のマスコミ状況である。そして、その状況を形成していることには、マスコミ自身に大きな責任がある。現代日本においての「表現の自由」の誤解を解き、真実の「表現の自由」とそれに基づく報道を求める。 |
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講評 | 浅野ゼミでは9人が卒業論文を完成させたが、いずれも力作であった。沖縄の米軍基地問題とメディアを取り上げた論文が二つあり、9・11事件とハリウッド映画の関係を論じた学生もいる。また、首相の靖国神社参拝問題がポスト小泉の時代においてメディアから消えたことを問題にした論文もある。環境問題におけるマスメディアの二面性を「公害」をキーワードに論じたり、JR脱線事故の刑事責任を報道が取り上げないことを追及したりした研究もある。いずれも、報道の自由は何のためにあるかを探り、ジャーナリズムが日本では近年ほとんど機能していないことを実証したレベルの高い成果である。 |
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キーワード1 | 表現の自由 |
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キーワード2 | 言論の自由 |
キーワード3 | 知る権利 |
キーワード4 | 法規制 |
キーワード5 | 自主規制 |