学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 韓国版映画と日本版ドラマ『猟奇的な彼女』 ~韓国のジェンダー観、日本との違い |
内容 | 2001年に韓国において公開された映画、『猟奇的な彼女』は、凶暴で強引で「猟奇的」な女性に、真面目で優しい男性が振り回されるという、滑稽な、しかしどこか暖かい気持ちになれるラブストーリーである。この作品は、韓国で公開されるや否や爆発的ヒットを記録し、2003年に日本でも公開され、2008年にはドラマとしてリメイクされた。 韓国では、儒教道徳にならった伝統的な男尊女卑の考え方が存在するが、この映画のヒットをきっかけに、人々のジェンダー観も大きく変容しつつあると言える。そういったことから、韓国映画版と日本ドラマ版の登場人物やシーン、設定、反響を比較し、韓国版と日本版の違いを分析し、さらに両国の女性の歴史など客観的な視点も取り入れ、両国のジェンダー観の違いについて考察した。 韓国において、今や女性は「賢母良妻」でなくてはならないという固定観念は打ち砕かれ、一人の人間としてアイデンティティーを持つことが女性にも必要であるという考え方が一般的になった。現在では、女性解放において長い歴史を持つ日本よりも、韓国の方が男尊女卑を否定する意識が高いと言えるのである。 |
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講評 | 佐伯ゼミでは、ジェンダーとメディアを主要テーマにしているため、テレビ・ドラマ『働きマン』と女性の社会進出、女性オーディエンスのためのメディア戦略としてのイケメン・ブーム、客室乗務員とメディアなど、女性とメディアを論じた卒業論文で充実した成果があがった。テーマ設定は、スポーツ、ファッション、メディアのなかの言葉使いの男女差、犬・猫のメディア表象など、18名という比較的多人数の学年だったこともあり、バラエティに富んでいた。年4回(春秋各2回)の発表を積み上げて完成する形で指導しているため、ほとんどの学生が、注、参考文献の充実した、形式的にも完成度の高い論文を提出したと評価できる。 |
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キーワード1 | 猟奇的な彼女 |
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キーワード2 | 韓国 |
キーワード3 | ジェンダー |
キーワード4 | |
キーワード5 |