学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2008年度 |
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タイトル | 結婚式とメディア |
内容 | 「結婚式の主役は花嫁」、「結婚式は女の子の憧れ」というような表現をよく耳に するように、結婚式=女性のものというイメージがある。本来は夫婦になる男女のふ たりのものであると同時に、元はといえば単なる儀式に過ぎないはずなのに、なぜこ のようなイメージが結婚式について回るのか。 本論文では、日本の結婚式の歴史や、芸能人の結婚式報道、そして今やブライダル 業界を語るのには外せない結婚情報誌等のメディアをジェンダー的な視点から検証し ていくことで、これからの結婚式の更なる多様化と、男性も結婚式取り込まれていく という新しい流れを指摘している。 また、最終章で取り上げた結婚式にまつわる様々なモノの由来や意味からは、結婚 式が伝統的な慣習であるが故であろうか、ジェンダーの視点からみると非常に危うい ものもあるということを述べている。 以上のように、結婚式とブライダル業界、またそれを広めるメディアを考察するこ とで、業界やメディアに発信される情報を鵜呑みにせず、物事の本当の意味を知ろう とすることや、自分自身で価値を見いだすことが必要だという結論に至っている。 |
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講評 | 佐伯ゼミでは、ジェンダーとメディアを主要テーマにしているため、テレビ・ドラマ『働きマン』と女性の社会進出、女性オーディエンスのためのメディア戦略としてのイケメン・ブーム、客室乗務員とメディアなど、女性とメディアを論じた卒業論文で充実した成果があがった。テーマ設定は、スポーツ、ファッション、メディアのなかの言葉使いの男女差、犬・猫のメディア表象など、18名という比較的多人数の学年だったこともあり、バラエティに富んでいた。年4回(春秋各2回)の発表を積み上げて完成する形で指導しているため、ほとんどの学生が、注、参考文献の充実した、形式的にも完成度の高い論文を提出したと評価できる。 |
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キーワード1 | 結婚式 |
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キーワード2 | メディア |
キーワード3 | ジェンダー |
キーワード4 | |
キーワード5 |