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近年、中高生を中心に流行している「学校裏サイト」が、わいせつ画像の受発信やいじめの温床になっているとして、メディアにクローズアップされている。特定の生徒や教師への誹謗中傷、デマなどの発信源、ネットいじめの舞台となってしまうとして大きく取り
上げられ、2007年前後より「社会問題化」されている。「学校裏サイト」やネットいじめについては、マスメディアや専門家を通じ、これまでも多くの言及があった。しかし、そうした報道や言及は、まるで「若者のネット利用」自体が問題であるかのように語られるケースが多く、「学校裏サイト」のネガティブな部分ばかりが演出過剰に報道されているものが多かった。マスメディアを通じて「学校裏サイト」を知った人たちは本当の「学校裏サイト」の実態、今を生きる子供たちのネットに対するさまざまな考え方を見ることが出来ないのではないだろうか。また、そのような報道や言及がされるために、ウェブを通じて子供たちがコミュニケーションをすること自体が問題とされているのではないだろうか。そこで「学校裏サイト」の本当の実態を研究し、大人たちは子供たちによって発信される新しいメディアをやめさせようと働きかけるのではなく、どのように向き合っていけばいいのかを考えた。そして「学校裏サイト」に大きく関わってくるウェブ社会についても考え、最終的にインターネットを使人全てがリテラシーを意識することが重要になってくるという結論に至った。
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