学科 | メディア学科 | ゼミ教員名 | 佐伯 順子 | 年度 | 2009年度 |
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タイトル | 「千里眼事件」とメディア |
内容 | 明治時代末に大論争を巻き起こした「千里眼事件」について、当時のメディアである新聞および雑誌から研究を行った。千里眼という特殊な能力を持ち、福来友吉を中心とした学者たちによって、透視や念写といった実験が行われた、御船千鶴子、長尾郁子の2人の女性を中心に、心理学、物理学の双方の学者たちが真贋論争を起こし、その騒動をメディアが取り上げ、更にあおり、祭りたてるといった一連の流れを、当時の新聞記事や雑誌記事から追いかけ、当時の様子を鮮明に映し出している。研究のために、新聞記事や雑誌記事を多数集め、調べ上げたことで、報道の時系列的変化や新聞と雑誌の報道スタンスの違いなどが分かった。考察では、「当時のメディアへの批判」、「報道による祭り上げと潰しの構図」、「千里眼婦人とジェンダー」、「現代のオカルト報道との比較」を軸に、それぞれ分析、研究している。あえて、千里眼の真偽は問わないことで、あくまでメディアの客観的な研究を行うことが可能となった。 |
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講評 | 研究課題は、教師の授業を参考にしつつも、あくまで自分で選択するものである。その選択の視線にも、勉学の主体性が問われる。イケメン・ブームやドメスティック・バイオレンスなど、各自の研究課題自体が、時代を如実に反映しており、社会学部の卒論として、まさに社会を読むにふさわしいものとなっている。また、難しくて取り組みにく明治、大正のメディアについても、卒論で取り上げてくれた学生がいたことは喜ばしい。 |
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キーワード1 | オカルト |
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キーワード2 | 千里眼 |
キーワード3 | 明治時代 |
キーワード4 | 新聞 |
キーワード5 | 雑誌 |