学科 | 教育文化学科 | ゼミ教員名 | 井上 智義 | 年度 | 2018年度 |
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タイトル | 目撃証言における虚偽記憶の形成 |
内容 | 本研究では、虚偽記憶による目撃証言の不確実性を先行研究や実際の事件からまとめ、虚偽記憶形成に至る環境要因を調べた。法医鑑定が発達した現在でも、冤罪事件が後を絶たない。その多く原因は誤認の目撃証言であるとされているが、記憶の正確さは測ることができない。1954年に起きた島田事件では、検察官による誤導情報により目撃証言が変化していった。この現象は、外部情報が事後に再構築される記憶の形成に大きく影響するというLoftus(1979b)の研究に一致する。虚偽記憶形成に影響を与える3つの環境要因「質問者の圧力」、「事後情報・誤導情報提供のタイミング」、「語法効果」を検討した結果、真偽を問わない物的証拠を用いた圧力が大きく影響し、虚偽の目撃証言が形成されていることが示唆された。この研究の結果、今後目撃証言の不確実性を受け止め、科学技術を法廷に持ち込めるほどの知識を獲得していくことが課題だと考えることができる。 |
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講評 | 今年度、私が指導した卒業研究の4回生の学生は、8名でした。私は基本的には月に一度しか京都に戻らなかったため、ゼミも担当せずに、集中講義の形で、指導しました。個別指導は面談の形で各自最低3回、そのほかはメールでの指導となりました。 8名の研究テーマは、子育てや学習習慣の問題、教師と子どもの問題、体験学習と意欲の問題、絵本と幼児、国際結婚の子どもの問題など多岐にわたりました。しかし、いずれも私が講義で取り上げたトピックに関連していて、しかも各自のオリジナリティが示されたものでした。 受講生各自の頑張りとその成果としての論文に敬意を表したいと思います。いずれも心理学の論文の体裁をとり、読み応えのあるものとなっていると評価しています。 |
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キーワード1 | 目撃証言 |
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キーワード2 | 虚偽記憶 |
キーワード3 | 誤導情報 |
キーワード4 | 冤罪 |
キーワード5 | 科学技術 |