卒業論文詳細

学科メディア学科 ゼミ教員名竹内 長武 年度2009年度
タイトル報道と司法が生んだ事件
内容 冤罪事件はメディアが警察情報といった権力側からの情報を鵜呑みにし、報道をして きた結果が多くの被害者を何年も何十年もさらに苦しめてきた。鵜呑みにする報道だけではいけない。最初の事件報道がのちのちの裁判にも影響を与え、冤罪を生みだした悲劇がたくさんあった。何が真実なのか、そこに不正義はないのか、といった視点を今のマスコミには求められていると思う。冤罪事件を考えるということは、正しいジャーナリズムのあり方を考えるということにもなるメディアの問題点としては2つのことがわかった。一つ目は他社より1分1秒でも速く、自社が報道したいという「速報性」と警察から意図的にもらされる「リーク情報」である。
リーク情報を十分な検証もせずに報道する姿勢は、権力の情報操作の片棒を担ぐ行為であり、速報性の問題と大きく関わっていた。
講評 甲山事件、志布志事件、足利事件などの冤罪事件を、新聞報道をもとに、その報道被害について検証している。とりわけ「志布志市選挙違反事件報道」に紙面を割いて詳しく検討している。新聞資料を元資料として比較しているところがよい。冤罪を生み出す報道の問題点を浮き彫りにしている。
キーワード1 メディアの問題
キーワード2 メディアの役割
キーワード3 志布志市選挙違反事件
キーワード4
キーワード5